メキシコのアステカ族が遠い昔から珍重し、そして今もチョコレートやアイスクリームの甘い芳香として誰でもが知っている香味。ほんもののバニラは加工に大変な手間と時間がかかることからとても高価ですが、その魅力から今でも世界中で愛されています。
メキシコなど中央アメリカ原産のラン科のつる性植物。木に巻きついて20m以上になることも。
スパイスとして利用されるのは開花の後にできた「さや」の部分。まだ未熟なうちに収穫し(この時点では香りはない)、いったん蒸して、発酵→乾燥のくり返しという複雑な工程を経て、独特の濃い茶色になり、バニラクリスタルと呼ばれる白っぽいロウ状の結晶が表面をおおう。