スターアニス(八角茴香)

概要

中国料理では古くから使われてきたスパイスで、甘さを感じさせる香味はフェンネルにもアニスにも似ています。八角の名の通り、8つの実を放射状につけた独特の形ですが、香りが強いので1個丸ごと使うことはほとんどありません。

メモ

• 16世紀末に中国からヨーロッパに八角がもたらされた折、アニスと区別するために、スターアニス（星型のアニス）と名づけられた。
• 香味が似ていることから「茴香」とついているが、茴香（フェンネル）とは別の植物。

植物

シキミ科の、高さ6〜10ｍに達する常緑樹。種子をまいて6年で実をつけ、その後100年以上収穫できるという。中国南西地方原産で、現在もこの地方では自生している木から収穫することも多い。
果実が熟しきる前に収穫して天日乾燥させる。

料理

• 豚肉や鴨の料理などに、また川魚のくさみを取るなど、中国料理に広く使われる、なくてはならないスパイスである。
• 「杏仁豆腐」では、シロップの香り付けに。ミックススパイスの五香粉にも必ず入っている。
• ヨーロッパでは、料理よりもペイストリーやジャムなど甘いものの香り付けに使われることが多い。
• 豚の角煮によく使われる。