ハバネロ(Habanero)は強く鋭い辛味と柑橘系のフルーティな香りを持つ唐辛子の一品種で、南米ペルーで紀元前6500年頃から栽培されていたといわれています。名前はキューバの首都ハバナ(Habana)に由来します。
現在のキューバではほとんどハバネロは栽培生産されておらず、主産地はメキシコのユカタン半島の他、アメリカおよび中南米などの熱帯地域で主に栽培されています。
唐辛子はじゃがいも、ナス、トマトなどと同じナス科に属する植物で、熱帯地域では多年草。
唐辛子の代表する品種はCapsicum annuum(カプシカム アンヌム)、Capsicum frutesens(フルテッセンス)、Capsicum chinense(シネンセ)、Capsicum pubescens(プベッセンス)、Capsicum baccatum(バッターカム)の5品種で、このうちアンヌム種が最も広範囲に栽培され使われている。
ハバネロはCapsicum chinense(カプシカム シネンセ(キネンセ))に属し、シネンセは辛味の強い唐辛子(キャロライナ・リーパー、ブート・ジョロキア、ドラゴンブレス、ペッパーXなどもCapsicum chinenseやその交雑された栽培品種)を多く含んでいる。
果実は特有のランタン形で3~6センチほどの大きさになる。未熟な果実は緑色で、熟すと黄色、橙色、赤橙色などとなり、果皮は薄く艶がある。