ハバネロペパー

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GABAN
概要

概要

ハバネロ(Habanero)は強く鋭い辛味と柑橘系のフルーティな香りを持つ唐辛子の一品種で、南米ペルーで紀元前6500年頃から栽培されていたといわれています。名前はキューバの首都ハバナ(Habana)に由来します。
現在のキューバではほとんどハバネロは栽培生産されておらず、主産地はメキシコのユカタン半島の他、アメリカおよび中南米などの熱帯地域で主に栽培されています。

メモ

メモ

  • ハバネロの辛さはおよそ300,000スコヴィル(辛さの単位)で、ギネスブックにはGNS Spices Inc. が1994年に申請した最高記録として577,000スコヴィルが掲載されている。ハバネロがギネスブックに登録されて以来、辛い唐辛子の品種改良に拍車がかかり、現在ではハバネロより辛い唐辛子が何種類も存在する。
  • 唐辛子の辛さは栽培される気候、土壌、肥料などの栽培条件に左右されるので、常に一定しているわけではないが、目安として、通常の日本の唐辛子の鷹の爪(約50,000スコヴィル)と比べるとおよそ5倍ほど辛いと想定できる。
  • ハバネロを乾燥させてから粉砕したハバネロパウダーは辛味が濃縮されており、少量でも皮膚に付着すると炎症を起こす場合がある。皮膚の弱い方は手袋やマスクをするなど直接パウダーに触らないように、パウダーをさわった手で顔や目の周りをこすったりしないように注意が必要。
  • ハバネロの収穫、乾燥、加工(粉砕)、調理など、素手で触ったり、吸い込むと刺激が強く危険なので、十分に注意。また、加熱調理時には刺激の強い香味が充満するとむせるので、換気も十分に行って調理すること。
植物

植物

唐辛子はじゃがいも、ナス、トマトなどと同じナス科に属する植物で、熱帯地域では多年草。
唐辛子の代表する品種はCapsicum annuum(カプシカム アンヌム)、Capsicum frutesens(フルテッセンス)、Capsicum chinense(シネンセ)、Capsicum pubescens(プベッセンス)、Capsicum baccatum(バッターカム)の5品種で、このうちアンヌム種が最も広範囲に栽培され使われている。
ハバネロはCapsicum chinense(カプシカム シネンセ(キネンセ))に属し、シネンセは辛味の強い唐辛子(キャロライナ・リーパー、ブート・ジョロキア、ドラゴンブレス、ペッパーXなどもCapsicum chinenseやその交雑された栽培品種)を多く含んでいる。
果実は特有のランタン形で3~6センチほどの大きさになる。未熟な果実は緑色で、熟すと黄色、橙色、赤橙色などとなり、果皮は薄く艶がある。

料理

料理

  • サルサ、オイル漬け、酢漬け、ハバネロソースなどのようにソースや調味料として利用することが多い。ピクルスなどにも用いられている。
  • 辛みはシャープで鋭いので、アクセントとして少量加えると効果的。大量に用いると胃の粘膜を刺激して胃炎を起こす場合もある。
  • ハバネロパウダーの色調はくすんだ赤褐色なので、色を強調したい場合は色調の赤い唐辛子やパプリカと併用するとよい。
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