コリアンダー、香菜（パクチー）

概要

最近は、クセのある強いにおいをもつ生の葉が香菜（中国パセリとも）の名で日本でもおなじみ、香菜を乾燥させた製品も登場しています。スパイスとして昔から利用されてきたのはその種子で、香菜とは違った、甘くまろやかで柑橘類を思わせる香りとかすかな辛みをもっています。

メモ

• コリアンダーも歴史の古いスパイスで、紀元前1500年代の医学書に、その料理法が紹介されている。またコリアンダーの語源はギリシア語のkoris（南京虫の意）とも。
• 葉や未熟な種子は南京虫様の香りが強い。

植物

地中海沿岸原産のセリ科の一年草。日本でも栽培しやすいので、香菜を利用するために家庭菜園などで作っている人も多い。
種子をスパイスとして利用する場合は、よく熟してから収穫し、じゅうぶんに乾燥させる。

料理

• 香菜が登場するのは主にタイ料理、中国料理などアジアと中近東、南米で、西欧ではほとんど利用しない。
• コリアンダーの種子はクセの少ない風味なので使いやすく、ひき肉の料理やソーセージ、シチュー、ピクルスなどにも。
• またクミンと並んでカレーには欠かせないもの。
• 菓子類にも合うのでクッキーや焼きりんごに。生の桃や洋梨にパウダーをかけるという使い方もあり、甘さが引き立っておいしい。