アニス

概要

ほのかな甘さを感じさせる独特の香味をもつ、世界でもっとも歴史の古いスパイスの１つ。古代エジプト人がすでに利用しており、中世にはヨーロッパ中に広がりました。エキゾチックな香味は彼らには大きな魅力だったようです。

メモ

• スパイスの中では、料理にというより、酒（水で割ると白濁するギリシアのウゾ、南仏のペルノーなど）の風味付けや市販品の菓子など食品の加工段階での利用が多い。
• フェンネル、スターアニスと同じアネトールといわれる甘い香りが特徴的。

植物

東地中海沿岸〜中近東原産のセリ科の一年草。温暖な気候であればどこでも栽培しやすい。
スパイスとして利用するのは種子で、熟す直前に収穫して乾燥させ、さらに種子だけをとってじゅうぶんに乾燥させる。その形状はフェンネルやキャラウェイ、クミンとよく似ている。

料理

• 焼き菓子の風味付けに、ホールまたはすりつぶして粉末にして使う。粉末にすると香味がとびやすいのでその都度すりつぶすほうがよい。
• 中近東やインドなどではスープや煮込み料理、パンなどにも使われる。